事業紹介
株式会社ノムラは、設立時より機械式立体駐車場市場の成長と共に歩んで参りました。ノムラはメーカーとして20年以上に渡り、数多くの機械式立体駐車装置製品を日本、そしてアジア諸国に送り出して参りました。
しかし、近年の機械式立体駐車場市場を取り巻く環境は劇的な転換期を迎えております。若年層のクルマ離れ、高齢者ドライバーの免許返納等の影響により、機械式立体駐車場の役割・必要性は大きく変わってました。
特にマンション集合住宅等の「使われなくなった機械式立体駐車場の問題」や中身が分かりにくい不透明な保守点検(メンテナンス)、修繕工事、機械式駐車場の入替工事を実施するか撤去・平面化するか否かの判断は、お客様が直面している喫緊な課題であると認識しております。
ノムラはメーカーとして数多くの製品を世に送り出した責任と使命感を抱き、今日の機械式立体駐車場問題を高い技術力と長年培った経験を元に、お客様に正しく理解して頂けるように、お客様の要望に合致した解決策を「お客様目線で分かる形」でご提供致します。
平面化・マルチステージ
使われなくなった機械式駐車場を廃止し、撤去・平面化するにあたって考慮しなければいけないのが「撤去の方法」と「撤去後の使い道」です。
撤去・平面化の方法は、「鋼製床式」と「埋め戻し」の二つの方法があり、ノムラは前者を推奨しております。後者の「埋め戻し」は地盤、地下ピットの破損の恐れがあり大変危険です。(「埋戻しの危険性」について詳しくはコチラをご参照ください)
ノムラの鋼製床「マルチステージ」は耐震性、強度に優れた柱がない構造となっております。「柱がない」特性を活かし、広い地下スペースを地下倉庫等の多目的利用も可能になりまります。
※コンクリートピットの構造上の関係により、柱を設置する場合がございます。
コンサルティング
ノムラは、20年以上に渡り機械式駐車場に携わって参りました。一級建築士そして機械式駐車場”設計・開発者”の経験と技術的観点より「お客様目線で分かる」よう既存の保守管理・運用体制の査定と評価、運用のあり方、入替工事の判断、撤去・平面化等、機械式駐車場に関するお悩み、ご相談を承ります。
マルチステージ 施工実績
リノベーション 機械式駐車場撤去後の「跡地の利用」
地下スペースの有効利用
駐車場装置撤去後、その跡地に広い空間ができます。この地下空間は雨漏り防止対策と防湿対策を施せば、物置やガレージ等多目的に再利用できます。
※コンクリートピットの構造上の関係により柱を設置する場合がございます。
地下スペースを活用するには、地下への往来をし易くする必要があります。そこでマルチステージでは、 点検口を大きくし、 階段と 手すりを設置することにより大きな荷物(ツールボックス、キャンプ用品、防災備蓄品等)の出し入れが誰でも簡単にできるようになります。
マルチステージの特徴
ボルトを外さなくて、緩めるだけで簡単に鋼材床板が外せるようになっているため、用途変更による工事(例:後日、地下倉庫等の改装に伴う工事等)や、破損等による修繕工事が発生したとしても、鋼製床交換やその他の機器の設置が簡単に行えます。
マルチステージは駐車装置撤去後の強度が弱くなったピットの強度を上げる役割も担っております。ピットの強度を上げる為に、マルチステージは梁と鋼材床が縦横に、網目に組まれる「 合成断面構造」となっております。この「合成断面構造」により、圧潰、歪み、ねじれに強く、耐震性に優れております。
また、この「合成断面構造」がピット内に柱がない構造を生み出し、駐車装置撤去後には広い空間ができます。
合成断面構造について詳しくは、下記のコラムをご参照ください。
高い技術力と優れた開発力
頑丈且つ、消音吸収構造の実現
平成26年7月に東京都産業技術研究センターにて、ノムラのマルチステージの静止摩擦力、及び音エネルギーについて測定致しました。
結果は、500kgの荷重の掛かったタイヤの静止摩擦力はなんと250kg。これは一般的な成形床が150kgに対して約1.7倍の静止摩擦力があり他の成形床よりタイヤの磨り減りが少ないことが証明されました。一方、音圧検査では一般的な成形床のわずか1/3の音エネルギーという結果がでました。東京都産業時技術研究センターの測定結果から、ノムラのマルチステージが「いかに頑丈且つ消音吸収の両方が実現可能であるか」ということを証明致しました。
コンサルティング
高い技術力とノウハウを持って診断し、お客様の要望を形にし、ないものは作り出す
技術的な診断(評価と査定)が幅広い機種の機械式駐車場(駐車装置)でできる
「開発者視点」と「メンテナンス業者視点」の二つの技術視点からの診断(査定と評価)ができる
開発者視点とは、機械式駐車場の「生みの親」の視点
メンテナンス視点とは、機械式駐車場の「養親」の視点
開発者視点とは?
・開発者視点とは…機械式駐車場の生みの親(視点)
・開発者視点であると、機械式駐車場が設置された時の状態を基準とする
・メンテナンスも駐車場が設置された当初の状態を目指して行われる
・いかなる技術的問題が発生しても、解決できる
・自社開発した製品以外でも、部品等の設計変更ができる
メンテナンス視点とは?
・いかに「日々、安全に長く使っていくか」を重視しする
・機械式駐車場の構造上(もしくは設計上)の技術的問題が発生した場合、根本的にはメンテナンス視点だけでは解決できない
・技術的な問題が発生した際、メンテナンス業者だけでは修理はできない
・技術的な問題が解決されなくても、とりあえず一時的に使えるように修理等施すことはできる
・根本的な解決はできないので後に重大な問題を引き起こす可能性が残る
・部品等の設計・用途変更ができない
ノムラは開発者視点とメンテナンス視点の二つの技術視点より、お客様のニーズに沿った提案ができます。
技術指導ができる
- 定期点検・修繕計画を新たに作成した際、計画書の作成だけでなく、直接メンテナンスを請け負う業者にメンテナンス指導が出来ます。計画書・提案書作成提案から技術指導まで一貫しての技術指導ができます。
- (新たに作成された計画を実行に移すためにも技術指導は必要不可欠です。)
既存の修繕計画書、定期点検計画書、長期修繕計画等の診断・見直し、第三者(専門家)助言ができる
不必要な工事や、見積書に記載されている交換部品が高額(最大10倍近い値段)で記載されている場合もあります。機械式駐車場の知識を有しないお客様(特にマンション管理組合の皆様)は適正かどうかわからないまま、正しい情報を知らされないまま、業者(マンション管理会社・メーカー・メンテナンス会社)が提示する提案書・見積書を受け入れてしまう。このようなやりとりが多く横行しております。ノムラは業者が提示した提案書、計画書、見積書の適正を細部にわたり、工事の必要性、工事費・交換部品の適正価格の診断ができます。
新たな、定期点検計画、修繕計画、長期修繕計画の作成ができる
機械式駐車場の部品単位で診断する事ができ、定期交換しなければいけない部品、日頃から適切なメンテナンス(調整と給油)を施し部品の耐用年数を延長できる部品とに分け、最も効率的なバリエーションの計画を提示・作成いたします。また、ノムラは信頼性管理方式を用いた長期修繕計画を推奨しております。
「信頼性管理方式」について詳しくは第35回コラムをご参照ください。
コンサルティングについて詳しくは「機械式駐車場コンサルティング」のコラムをご参照ください。