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機械式駐車場問題を考える

第37回:機械式駐車場平面化のSDGsを考える|メンテナンスフリーと持続的な生産と消費

・機械式駐車場業界は、持続可能な社会に向けての取組みに遅れている
・「鉄」という貴重な資源を守る
・メンテナンスフリーと持続可能な生産と消費パータンの確保

機械式駐車場を安全に長く使い続けるにあたり、メンテナンスと修繕・部品交換工事は必要不可欠な行為です。しかし、これらの行為は長年に渡り、高額な費用がかさみ利用者にとって大きな負担となってのし掛かります。それと同時に、現行の機械式駐車場業界の長年の慣習である「メンテナンス・部品交換を中心としたビジネスモデル」は、今日地球規模で取り組まれているSDGs「持続可能な開発目標」の取り組みからも駆け離れています。
 

機械式駐車場業界は「持続的な生産と消費」の取組みから遅れている
機械式駐車場業者の多くは、製品納品時より、メンテナンスや修繕・交換工事を主たる収益源とするビジネスモデルが長年に渡り続けられてきました。それゆえ、消耗品の部品だけでなく、まだ使える部品までも一定期間を過ぎたら交換してしまう定期交換方式が現在でも続けられ、効率的な部品交換(信頼性管理方式)への取組みが他の業種・業界と比べ大変遅れております。
 
鉄という貴重な資源を守る
これらの機械式駐車場業界の慣習の延長線上で、平面化工事においても「メンテナンス・交換工事ありきのビジネスモデル」が続けられています。このようなビジネスモデルを続けていても、お客様は業者主導による「メンテナンスと交換工事」に永遠に縛られ続け、多くの部品で使用される貴重な資材である「鉄」も消費・消耗し続けます。

令和の時代に入り、日本国内の製鉄所の閉鎖・休炉が相継ぎ、生産量の減少、一方で鋼材需要の回復に伴い、鋼材の価格が高騰の一途を辿っております。今や「鉄は貴重な資源」と言っても過言ではありません。更に鉄を製造する過程で排出する二酸化炭素の問題は幾ら技術が進歩しても切っても切り離せない問題の一つです。これら鉄を取り巻く環境、そして「持続可能な社会を目指す」という地球規模で掲げている目標の中、ノムラは「鉄という貴重な資源の消費・消耗を出来るだけ減らす」事を目指しています。

 
 
一級建築士・機械式駐車場開発者
野村恭三